ゾッキ_蒲郡

蒲郡市出身の漫画家・大橋裕之の人気コミック『ゾッキA』『ゾッキB』が実写映画化され、2021年春に全国公開されます。

この映画のロケが行われたのが、原作者・大橋裕之の故郷、蒲郡市。そして、メガホンをとったのは俳優として知名度の高い竹中直人、山田孝之、齊藤工の3人。原作が生まれた蒲郡の空気感をそのまま作品に込めたいという監督のこだわりから、そのほとんどが市内で撮影されました。一体、どんな映画になったのでしょうか?

映画『ゾッキ』 俳優は寄せ集め?公開日時は?内容は?

「ゾッキ」とは一体なに?

竹島水族館にて新種深海生物発見かと思うような、ラグーナテンボスの新しい絶叫アトラクションかと思うようなそんな魅惑的な響き「ゾッキ」。ゾッキとは、「寄せ集め」「ひとまとめ」という意味があるんだとか。

原作となったコミック『ゾッキA』『ゾッキB』はおよそ30編の短編集で、今回はその中から多数のエピソードを織り交ぜ「ひとまとめ」にし映画化されました。
YouTubeで予告動画が公開されています。

作品は、それぞれに秘密を抱えた人々が織り成す人間模様を描くヒューマンコメディとなっています。人ってこういうところあるよなぁと、シュールで優しい笑いに包まれた世界観を予測不能なストーリーで描きます。

キャストとして「寄せ集め」られたのは、吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二、松田龍平、國村隼といった豪華な俳優たち。
音楽は、本映画で音楽監督初挑戦となったCharaが担当。主題歌「私を離さないで」は息子のHIMIとともに制作したデュエット曲となっています。

3人の監督のこだわりや俳優としての人脈によって、この豪華なメンバーが、映画『ゾッキ』のために「寄せ集め」られました。寄せ集めなんて言葉がもったいないほどの、こんなに豪華俳優陣が蒲郡市に来て映画を撮っていたんです!

原作のもつ独特な世界観とシュールで憎めないキャラクター達は、このみたことも無いほど豪華なメンバーによってどう実写化され、全国の映画館を沸かすのでしょうか?蒲郡市のあちこちが、全国のスクリーンに映し出されることを思うとワクワクが止まりません。

3月20日 蒲郡で先行公開

4月2日全国公開、愛知県では3月26日から先行上映されます。
さらにロケ地となった蒲郡市では、全国に先駆けて映画が先行公開され、同時に様々なイベントが企画されています。市内を巡って、観て、食べて、「蒲郡」と「ゾッキ」を体感しましょう!

ボートレース蒲郡(3月19日~23日)

記念レース「ゾッキカップ」開催 (衣装や美術展示あり)

http://zokkicup.com/

▼詳細はこちら 蒲郡市観光商工課シティセールス推進室

3人の監督 豪華なコラボレーション

監督を務める、俳優の竹中直人、山田孝之、齊藤工の3名。

ゾッキのPRで関係者一覧の名前を見たとき、まさかこの3人が監督だとは思わず、主要キャストの間違えではないかと思いました。予想外で豪華なコラボレーションです。俳優として、キャリアも知名度も十分の3人ですが、実は竹中直人、齊藤工の2人は監督としての実績も十分。

山田監督にとっては本作が映画監督初作品となりましたが、竹中監督は映画監督として数々の作品でメガホンをとっているベテラン。『無能の人』はヴェネチア国際映画祭の受賞作です。
斎藤監督は、2018年の長編映画デビュー作『blank13』で、上海国際映画祭のアジア新人賞部門最優秀監督賞など8冠を獲得した実績の持ち主。

原作のコミックが短編集で監督が3人。てっきりオムニバス形式の映画かと思いきや、エピソードやキャラクターは各監督で担当はあるものの、それらが交差するシーンは2人または3人で共同演出をしているとのこと。俳優として様々な作品を経験してきたこの3人が、監督としてどう化学反応しているのか、それも見どころのひとつですよね。

まとめ 制作から公開までの裏側ドキュメンタリー映画『裏ゾッキ』も公開

故郷が映画の舞台になるって、ワクワクします。スクリーンに自分の知っている街並みや風景を見つけると、作品への親近感がぐっと沸いてきますよね。今まで日常の風景だったあの場所も、映画を観て「ロケ地」として巡ると、いつもとは違った景色が見え、新しいふるさとが発見できるかもしれません。

映画_ゾッキ

また、本作の舞台裏を追ったドキュメンタリー『裏ゾッキ』も公開されます。
監督や出演者達に配られたロケ弁には蒲郡市民からの手書きメッセージが添えられていたそう。映画を盛り上げたいという、蒲郡市民の熱い思いが伝わってきますね。『裏ゾッキ』は、映画製作を喜ぶ蒲郡市の人々が、プロの映画製作を支え、奮闘する姿を追ったドキュメンタリー映画。知っているあの人や、もしかしたらあなたの姿もスクリーンで見つかるかもしれませんよ。
表があれば裏もある。『ゾッキ』と『裏ゾッキ』をぜひセットでご鑑賞ください。

昨年は朝ドラ『エール』の舞台としてにぎわった東三河。今年は蒲郡市が、映画『ゾッキ』一色で盛り上がることでしょう。

蒲郡市役所HP:https://www.city.gamagori.lg.jp/unit/kankoshoko/zokki.html
映画ゾッキ公式HP: https://zokki.jp/

主婦ライター:かとうゆかり