2020年12月4日、豊橋商工信用組合が「起業家・事業承継支援に関する戦略発表と株式会社日本政策金融公庫国民生活事業との業務連携」の記者発表会を行うというので、「起業」や「日本政策金融公庫との業務連携」などというワードに惹かれて、会見現場に行ってきました。
「ご縁は、財産。」
豊橋商工信用組合とは、あまり聞き慣れないかもしれませんが、豊橋を中心とした東三河に拠点を置く金融機関です。
信用組合は、信用金庫と名前も似ており同じ協同組織の金融機関ですが、根拠法や会員(組合員)資格が異なります。また、預金の受入れについても、信用組合は原則として組合員が対象ですが、信用金庫は制限がないなど異なりますが、誰でもが利用できる普通の金融機関です。
そんな豊橋商工信用組合は、2019年6月に中村勝彦氏が理事長に就任して、最近なんだか色々なところでお話を聞く金融機関です。
それもそのはず、
中村理事長は就任してすぐに「ご縁は、財産。」とのブランドを発表。そこから、瞬く間に
- 株式会社モノリス
- エンプロ株式会社
- 日本政策金融公庫(農林水産事業)
- Brain Partner
- 東邦銀行
と、提携を組んでいき、「ご縁は、財産。」という言葉の通り、ご縁を大切に事業の領域や顧客への支援体制を構築していきました。
まさに、生まれ変わる!と言わんばかりに、外部の力も借りながら、地域の金融機関として豊橋商工信用組合ならではのサポート体制を急ピッチで作っているのがわかります。
未来に踏み出す
そしてこの日、「ご縁は、財産。」のロゴでいう六角形の最後の辺となる、6つ目の連携「日本政策金融公庫(国民生活事業)との連携」を発表しました。
この連携を基盤に、起業支援連携プロジェクト「未来に踏み出す」を展開し、東三河地域における起業家支援・事業承継支援を本格的に取り組んでいくとのことでした。
具体的には、以下の項目があげられています。
①日本公庫との連携によりワンストップでの相談体制
創業計画策定、補助金活用支援などワンストップでの相談体制を確立し、相談者の負担を軽減
②若手経営塾の再編成、交流の場の創出
組合の若手経営塾を再編し、起業家などの交流、セミナーの開催などを実施
③起業家向けセミナーの開催
今までの提携先も含めて、セミナーを積極的に開催
④統合店舗を活用したインキュベーションセンターの設置
統合店舗を活用し、支援施設としての活用を検討
多くの施策は、ここから動いていく形なので、実際の若手経営塾やセミナーなど楽しみにしています。
最後に
記者会見で印象に残ったのが、
記者さんから「なぜ、このコロナ禍でこのような連携や取り組みを?」と聞かれ、
中村理事長は「コロナ禍で、先行きの見えない不透明感から、今だからこそ未来への希望を示していきたいという思いから、このような取り組みを行なっていくことを決めた。
未来に踏み出すということは、踏み出すために今の足元を見つめて、未来を見ていこう!(やるぞ!)という意思を示していきたい。」と伝えた。
今だからこそ、何かできることはないか、その問いに考え示していく理事長の姿に強い期待を感じる記者会見でした。
【会社概要】
豊橋商工信用組合
代表取締役:中村 勝彦
住所:愛知県豊橋市前田町1丁目9番4
TEL:0532-53-2828
HP:https://www.toyohashi-shoko.co.jp/