こんにちは、主婦ライターのチナツです。今や、当たり前になった「ワンオペ育児」という言葉。このワンオペ育児を経験されている方も多いのではないでしょうか?
お子さんが小さい間は、特に大人の手が必要ですよね。そんな中、すぐ頼れる人が側にいないママがワンオペ育児を乗り切るヒントを集めました。お手上げ状態のあなたが少しでも気持ちが軽くなり、ワンオペ育児を乗り切れるヒントになればと思います。
目次
ワンオペ育児って?どのくらいの人がやってるの?
「ワンオペ育児」とは、コンビニエンスストアや飲食店で行われていた1人勤務での過酷な労働(ワンオペ)が、母親たちの家事育児などの労働とそっくりなことから使われ始めた言葉です。2010年代、ネットを中心に母親たちの間で広まったのがきっかけで、SNSが普及したことで毎日新聞記事に掲載。そして、2017年には流行語大賞にノミネートされたことで多くの人が耳にすることとなりました。
ワンオペ育児と呼べるのはどんな状況?
ワンオペ育児の定義は決まっている訳ではありませんが、「夫の単身赴任」「夫の激務」「ひとり親」など助けが得られない状況にあるママはワンオペ育児をしていると言えるのではないでしょうか。
どのくらいの人がワンオペ育児をしているの
内閣府男女共同参画局が行った2018年「社会生活基本調査」によると、6歳未満の子供をもつ男性の育児・家事関連時間は驚くべき結果が出ています。それは、約7割の夫(パートナー)が全く育児に参加していないということです。一方、家事に関して見てみると、共働き世帯で7割強が不参加であり、専業主婦の世帯では8割強が不参加という結果でした。
つまり、一番助けを必要とする子育て時期に7割以上のママがワンオペ育児状態にあることを示しています。以前に比べるとパパの育児・家事参加は増えたように感じますが、すべてのママがワンオペ育児を脱するにはまだ時間がかかりそうです。
ちょっとしたコツがワンオペ育児の救世主に
ワンオペ育児の救世主は、パートナーや身内だけとは限りません。「遠くの親戚より近くの他人」ということわざがあるように、見ず知らずの誰かの手も借りてみるのも選択の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
いくらかわいいわが子でも、あなた自身がいつも睡眠不足で「ひとり時間」を持てない状態では疲弊してしまいます。少しでも負担の軽減になるためのサービスは積極的に使っていく事がワンオペ育児を乗り切る1つのコツになるはずです。
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支援センターの利用
子育て中の家庭を総合的に支援するため、親子教室、育児相談などを実施して、育児不安の解消や子育てサークルづくりのお手伝いなどを行っているところです。地域によってさまざまですが、同世代のお子さんが集まる事で「孤独な育児」を少し解消できます。遠足や芋堀りといったさまざまな企画も開催されているので、お子さんの気に入る企画もあるかもしれませんね。ママ同士の交流ができるのも支援センターのいいところです。
一時預かりの利用
保護者の就労や疾病、出産、育児からのリフレッシュ等の理由により一時的に児童を保育施設で預かってもらうサービスです。「ただ、買い物に1人で行きたい」といった理由でも利用が可能です。地域によって利用条件が異なる場合があるので、お住まいの市町村での確認が必要ですが、とてもありがたいサービスですよね。
サポートセンターの利用
「ファミリーサポートセンター」や「子育てサポートセンター」などの名称で、地域にある行政や民間のサポートサービスです。
登録したママが、登録しているサポーター(子育て経験者)に協力を依頼し、子どもの登園の送り迎え(習い事にも対応)・買い物代行・一時預かりなどの依頼ができます。サポーターは、面接を経て研修を行っているケースがほとんど。お願いする理由もリフレッシュのためでも大丈夫です。
このように、行政・民間共に手を借りられるサービスはいくつかあります。
そうはいっても、いざ出かけるとなると外出の準備が大変だったり、人と会うこと自体がおっくうだったりするママもいるかもしれませんね。
私も転勤族(現在は単身赴任)の夫を持ち、ワンオペ育児経験者です。新しい場所に行くことで気疲れするのではと思い、利用できなかった事があるため、その気持ちはよく分かります。
しかしある時、勇気を出して行ってみるといい結果が待っていました。
子ども達も楽しそうで、たくさん遊んで夜もぐっすり。そして何より、私自身の癒しにつながりました。子育ての丸投げはできないものの、支援センターではたくさんの見守る目がありゆっくり過ごせたのです。
1つのサービスを利用して、いい経験ができると他のサービスも積極的に利用するようになります。そうすることで「自分の時間を確保しようかな?」と意識するようになっていきます。
少しでも「ひとりの時間」を確保して、ワンオペ育児のブレイクタイムをもってみましょう。
時短が命!サクサク家事でワンオペ育児を乗り越えよう
育児支援サービスの利用をするにしても、日常の家事・お出かけの準備や、昼食の簡単な用意も必要になりますよね。なんだか負担増に負けてしまいそうになります。利用しているママたちはどうやって、時間のやりくりをしているのでしょうか。
ワンオペ育児を乗り切るために欠かせない、家事の時短テクニックを紹介します!
レンチンレシピを集める
電子レンジしか使わないなんて手抜きと思われる? いいえ、そんなことはありません。私は料理研究家リュウジさんのレシピがお気に入りです。数々の「電子レンジレシピ」が、バズレシピとして紹介されています。まとめサイトなどおすすめレシピもたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
時短家電に頼ってみる
話題の時短家電は数多く存在し、便利そうだけど自分に合っているかどうか分からないといった不安もあるかもしれませんね。今、月額で気軽にいろんな家電を試すことができるレンタルサービスが存在します。まず家電をお試し利用してから安心して時短家電を購入し、時間を作ってみるのもいいですね。
思い切って家事代行
家事代行を思い切って利用してみるのはどうでしょうか。「そんなぜいたくできないな」と思うかたもいらっしゃいますよね。ハードルの高い家事代行ですが、意外と利用している人が増えているんだとか。
費用が気になる方は、水回りなど気になるところの部分的な掃除をお願いするといった使い方でもいいですね。また、プロの料理人さんに自宅で作ってもらい、お友達とランチ会を開催したりといった利用方法も人気があるようです。
まとめ
今回ご紹介したワンオペ育児の乗り切り方は、どれも検索すればすぐに知り得る情報ばかりです。ご自身がお住まいの地域のサービスを上手に活用して、自分にあった「じぶんの時間」確保をしていただきたいと願っています。
自分のためだけの時間を確保できることによって、心の余裕が生まれます。その時間は、ただぼーっとする時間でも趣味を楽しむ時間でもかまいません。
発達心理学を専門とされる恵泉女学園大学の大日向雅美学長は「自分の時間は、息をするように必要な欲求なんです」と話されています。「誰かに『息をしてもいいですか?』と聞く必要がないことと同じです。」とも言われています。
子育てをしていると「じぶんの時間」なんてぜいたくだと思いがちですが、かわいいお子さんと同じようにご自身を大切にし、ワンオペ育児を乗り切ってみましょう。