MutaTube_ムタチューブ後編

東三河の宇宙ベンチャーを中心に紹介しているMuta Tube(ムタチューブ)第1回の内容をダイジェストで紹介する後編です。

【前編の記事】

今回は東三河地域で衛星データを活用した2つの実証実験の内容をご紹介していきます。

※Muta Tube(ムタチューブ)とは?
宇宙ビジネスをゆるっと解説!「soranomedia」YouTubeチャンネル内で豊橋市の株式会社サイエンス・クリエイトが企画・編集するYouTube動画コンテンツ。宇宙に特化した伴走型事業支援を行うsorano me株式会社の牟田梓さんを司会に東三河の宇宙ベンチャーを中心に紹介しています。

ムタチューブとは

#01 はじまるよ!MutaTube〜東海地方の宇宙ベンチャー紹介〜(前回からの続き)

自宅からでも風倒木がわかる!

豊橋市に事業所を置く宇宙ベンチャー企業、合同会社てんもくが行ったのは風倒木に関する実証実験。台風など強い風で倒れてしまった木々は複雑に折り重なっており、作業手順の確認が迅速かつ安全な撤去作業のために重要です。また、風倒木のある山の持ち主に連絡が取れないと撤去作業が始められないため、早期発見やスムーズな連絡についても課題があります。

そこで今回の実証では、衛星データによって現場におらずとも森林の状況をチェック。風倒木被害の早期発見と被害状況の正確な把握ができるシステムづくりにチャレンジしました。

【合同会社てんもく】
センシング技術を強みに衛星データの活用で林業の課題解決を目指す宇宙ベンチャー企業。日本は豊かな森林資源を持つ一方で採算の問題で山林の管理が行き渡らず、台風などでの風倒木の被害リスクを抱えています。CEOの井村さんは実家が北海道で林業を営んでおり、2017年に発生した台風に被災したのをきっかけに創業を志しました。

風倒木

衛星データ×農業IoT

豊橋市に事業所を置く宇宙ベンチャー企業、サグリ株式会社が行ったのは衛星データと農業IoTの組み合わせによる農業課題の解決へ向けた実証実験です。

※IoT(Internet of Things)とは?
これまではインターネットへ接続されていなかった機器をつなげてデータ活用などをしやすくすること。 ことスマート農業においてはカメラやセンサーで情報を取得し、水や肥料などの供給を機械的にコントロールするといった活用がなされています。

これまでの事業で露地栽培や水稲栽培を行う農業事業者へのデータ活用は進んでいたものの、ビニールハウスなどで施設栽培を行う場合では困難な状況でした。施設栽培とはいえまだまだ人の手による環境管理が多く、施設内のIoT技術によるデータと衛星データによる外部の気温データ等を組み合わせることで施設栽培の現況に即したデータ提供を可能にしたい考えです。

【サグリ株式会社】
衛星データと地上データを活用し、農業の課題を解決する宇宙ベンチャー企業。代表の坪井さんは宇宙に憧れた子ども時代を経て宇宙関連の研究室に所属していた大学時代に創業、当初の宇宙教育事業で実感した途上国の現実や貧困問題をきっかけに農業ビジネスへ参入。世界を変えるために、まず農業を変えるべく衛星データの利活用を推進しています。

衛星データ_農業loT

まとめ

2020年、宙サポでは宇宙ビジネスに特化したシェアオフィス『Satelli-con Valley(サテリコンバレー)』の開設をサポートしました。これは国内で2番目の宇宙ビジネス企業専門シェアオフィスです。

今回ご紹介した2社は同シェアオフィスに入居し、それぞれ林業と農業という東三河地域と縁の深い産業への課題解決を目指しています。それぞれ創業へのヒストリーも大変興味深く、Muta Tubeをきっかけに宇宙ベンチャーに興味を持っていただけると嬉しいです。

動画のラスト、総評ではSatelli-con Valleyの誕生秘話もお話ししています。ぜひご覧ください!

#01 はじまるよ!MutaTube〜東海地方の宇宙ベンチャー紹介〜

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