こだわりの豊橋うなぎを全国へ届ける(株)夏目商店
会社について
昭和31年創業 うなぎ専門店
養殖から加工・販売までを一貫して生産するうなぎのプロ
うなぎ業界には「養殖」「問屋」「加工」「販売」と生産から販売までの過程がありますが、古くからそれぞれが専業で行うことがほとんどでした。
創業時の夏目商店は「専業問屋」でしたが、その後「養殖」へ展開し、現代表になって「加工」「販売」へと事業の幅を広げています。
一貫して生産することの特徴的なメリットは、トレーサビリティの確立です。シラスウナギの池入れや池上げの時期、またその間の養殖時の生育履歴などを確認できます。
問屋・加工においては鮮度の良さはもちろんのこと、お客様のニーズに合ったサイズ選別にも対応し、きめ細やかなサービスで営業の幅を広げています。
販売は平成22年に開設した直売店に加え、平成27年にオンラインショップを立ち上げました。販売実績とお客様レビューの高評価を認められ、ショッピングモールから優良ショップとして度々表彰されたり、グルメ雑誌で取り上げられたりしています。
豊橋うなぎを全国へ
豊橋でのうなぎ養殖の歴史は古く、明治29年に始まりました。その後一色町へ養殖技術が伝わると、愛知県は日本一の生産地へと発展を遂げました。
今までは豊橋産、一色産のほとんどが「愛知県産」として流通しておりましたが、豊橋産の特徴をより活かすために、豊橋養鰻漁業協同組合と力を合わせて、平成24年に地域ブランド「豊橋うなぎ」を商標登録しました。
豊橋うなぎの特徴は豊川水系の地下水を用いて、より自然に近い環境で育てるところです。脂がしっかりとのったふっくらした身に柔らかい皮は、関東や関西で人気を博しており、今後は「豊橋うなぎ」を指名買いしてもらえるように取り組んでいきたいと思います。
その為にも昨年、養殖池を新しく増設しました。また数年後には、加工場をHACCP対応工場に建て直す計画もあります。
地元・豊橋市での活動
本社併設の直売店では、年に二回、春と秋に「うなぎ祭り」を開催しています。通算20回を数えるこの企画では、豊橋市外から、また愛知県外からも多くの方が足を運んでくださり、今では一回の開催で延べ1,500人を超える来場者数となりました。
この他、地域の小学五年生に地場産業の学習の一環として、弊社の施設見学を毎年受け入れています。うなぎと触れ合う子ども達の無邪気な笑顔と素朴な質問から、こちらが学んだり多くの刺激を受けています。
働くひとの声
うなぎの鮮度を維持するために素早く捌いたり、開きの仕上がりの良し悪しなど、自分の仕事が商品の品質に直結します。その為、出来上がった製品を認めて貰えた時はとてもやりがいを感じます。
日常頻繁に包丁を使う訳ではないですが、先輩の指導の下で仕事を続けることにより、加工の技術は自然と身に付きます。
うなぎの仕分けは一尾ずつ量りにかけて選別しますが、手慣れるとうなぎを持った手の感覚で重さを判別出来るようになると言います。
仕事の感覚を磨いて選別の技術を身に付けるのが目標です。
自宅の近くに当社があったのは知っていましたが、「うなぎ」に関わる仕事がどんなものか外からでは想像がつかず、とても気になったのが入社のきっかけです。
私は活鰻部門にてうなぎの選別と出荷作業を行っています。
選別はうなぎのサイズや重さによって選り分ける作業です。うなぎには個体差があり、一尾一尾サイズや形状、重さが異なり、また養殖された池や季節によっても長さなどが異なります。
それらをお客様のニーズに合わせて選び出し、鮮度を維持した状態で袋詰めします。お届けしたうなぎの品質にお客様がご満足いただけた時は、達成感とやりがいを感じます。
時期の違い、産地の違いによるうなぎの状態や脂のりなどの知識を身に付けて、お客様のお役に立ち、疑問に答えられるように日々勉強しています。
取材担当者より
出来上がったうなぎの料理に目が行きがちだが、美味しいうなぎが食卓に届けられるために見えない所でのこだわりが感じられた。
お話を伺ったどの業務も品質に直結する仕事であり、自身が仕事に携わった商品から、ものづくりの手応えや醍醐味を得られると感じた。
ギャラリー
企業情報
会社名 | 株式会社夏目商店 |
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会社住所 | 愛知県豊橋市青竹町字石洲7番地 |
電話番号 | 0532-31-3168 |
Webサイト | http://www.natsumeshoten.jp/ |
事業内容 | 【養殖部門】餌やり、水質管理、池上げなど 【活鰻部門】うなぎの選別、出荷、在庫管理など 【加工部門】うなぎの開き、焼き、包装など 【直売店部門】接客、焼き、お弁当販売など 【ネット部門】受注処理、梱包、出荷など |
代表者 | 夏目 義秀 |