自己PRと長所

こんにちは、ライターの斎藤あやかです。
面接で自己PRや長所を訊かれたときに「うまく答えられなかった…」と落ち込んだ経験がある人も多いでしょう。
上手に答えられなかったのは、自己PRと長所を混同しているからかもしれません。自己PRと長所への返答が同じになってしまう人は要注意です。

この記事では、自己PRと長所の違いを解説したうえで、両方を上手に伝えるための方法を紹介します。

自己PRと長所の違い

面接_長所と自己PR

自己PRと長所を面接で訊かれたときに、全く同じ内容で答えるのはNGです。
自己PRと長所とでは、企業が質問する意図にやや違いがあるため、伝えるべきポイントも異なります。
企業はそれぞれどんな意図で自己PRや長所を聞いているのでしょうか。
自己PRと長所の違いを確認しながら、伝えるべきポイントを把握しましょう。

自己PRで伝えるべきポイント

自己PRで伝えるべきポイントは、自分が企業に対してどのように貢献できるかということです。
「採用すると、うちの会社にどんなメリットがあるのか?」という意図で質問されていると解釈してください。
仕事に活かせる強みは何なのかを考え、根拠を添えて伝えるようにしましょう。

長所として伝えるべきポイント

長所として伝えるべきポイントは、自分の人柄です。
「周囲にどんな影響を与えるのか、仕事での人間関係をどう築いていくのか?」を訊かれていると思ってください。
性格面や仕事への向き合い方などについて伝えましょう。

自己PRと長所の両方をうまく伝える方法

長所と自己PR 面接

自己PRと長所を訊かれたときに、全く同じ回答では「質問の意図が理解できていない」と面接官にがっかりされてしまいます。かといって、自己PRと長所の内容がかけ離れすぎていても信ぴょう性がありません。

自己PRと長所をうまく伝えるためには、長所を盛り込んだ自己PRの作成がおすすめです。
自己PRに長所を盛り込んでおくことで、自己PRと長所がかけ離れることがなく、説得力が増します。
さらに、長所とまったく同じ回答になることも避けられるため、面接官の質問にスマートに答えられますよ。

長所を盛り込んだ自己PRをつくる手順

長所と自己PR 面接

いきなり自己PRをつくろうとしても難しいと感じるのが当然です。
次のような手順を試してみてください。

  • 長所を探す
  • 企業が求める人物像を調べる
  • 自己PRを作成する

まずは長所を探してみましょう。自分の過去の経験を思い出し、自己分析します。
自分が取り組んできたこと、人から言われたこと、自分で感じたことなど、まとまりがなくてもかまいません。
削る作業はあとからでもできますので、小さなことでも思いついたことは紙にすべてメモしておきましょう。

どうしても長所が思いつかない人は「短所しか思いつかない人必見!自己PRに使える長所を見つける3つの方法」も参考にしてみてください。

短所しか思いつかない人必見!自己PRに使える長所を見つける3つの方法

次に、企業が求める人物像を調べておきましょう。企業のホームページや求人案内を参考に、どのような人がその企業に求められているのかを把握します。

企業が求めている人物像がわかったら、自分の長所とマッチする部分があるかを探しましょう。
自分の長所を根拠に、自分が企業に対して貢献できるということを考えて自己PRを組み立てます。

自己PRや長所を伝えるときのポイント

長所と自己PR 面接

自己PRや長所を面接で上手に伝えるためのポイントを解説します。

面接官の質問を正確に理解する

まずは、自己PRを訊かれているのか、長所を訊かれているのかを正確に理解しましょう。

どちらを伝えるときにも、結論から話すようにすると面接官に伝わりやすいですよ。

例)
「私の長所は◯◯です。」
「私は◯◯ができます。御社に入社した際には◯◯で貢献できます。」

いきなりエピソードや理由から話すと話にまとまりがなくなり、伝えたいことがわかりにくくなるからです。
結論を話したあとで、理由や具体的なエピソードを話します。

例)
「そのように考えた理由は…」
「その根拠は…」

自己PRをするのであれば、長所のエピソードの最後に、職場の業務でどんなふうに活かせるのかを話しましょう。そのためにも、企業がどのような人材を求めているのかを把握し、業務に合った長所を選ぶことが肝心です。

例)
「自分の◯◯という長所は御社の◯◯で活かせると考えています」

伝えることを1つに絞る

自己PRや長所として話す内容は、それぞれ一つに絞っておきましょう。
よりたくさん良いところをアピールしたいという思いから、いくつものエピソードを話すのは逆効果です。結局何が言いたかったのか伝わりづらくなります。
自己PRと長所はそれぞれ1項目に絞り、主張の根拠にするエピソードも1つだけにするのがベストです。
シンプルにまとめることで、自分も頭の中を整理しやすく、面接官にも伝わりやすくなります。

嘘はつかない

自己PRや長所を伝えるときには、面接官が興味をもつような派手なエピソードを話したくなるかもしれません。
面接に通過したい気持ちが強いほど、少しでもいいところをアピールしたいと思うものです。
面接中に「ちょっと盛ってしまおう」「どうせバレないだろう」という考えがよぎったら要注意です。嘘がバレたときに信用を失ってしまいます。
不採用になる可能性だけでなく、入社できたとしても仲間から信用されず、厳しい状況に置かれる可能性もありますよ。

まとめ

自己PRや長所を訊かれたとき「自分のいいところ」がスマートに面接官へ伝わるようにしたいですよね。
自己PRと長所の違いを理解したうえで、それぞれ答えを用意しておくことが不可欠です。
長所を使った自己PRを考えておくと、自己PRと長所が同じ回答になることなくスムーズな受け答えができます。
まずは長所を探して、企業の求める人材とマッチする部分を自己PRに盛り込んでいきましょう。
自己PRと長所の両方を上手に伝えて面接を突破しましょう。