地域貢献に励む学生団体が、その事業や取り組みを地元企業に発表する地域特化型の学生ピッチコンテスト「学生サミット」。
先日、その第2回目である「学生サミットin名古屋」がなごのキャンパスで開催されました。
この記事ではイベント当日の様子をご紹介します。
目次
学生サミットとは?
「学生サミット」は全国で頑張る学生団体やサークルを応援するプロジェクトです。
各団体が地元企業に事業や取り組みをピッチし、興味や共感を得ることができると企業から協賛金を得られるという企画で、学生の活動内容を切り口として企業とのつながりを創出する、新しいマッチングイベントです。
地域で様々な挑戦をする学生を地元企業と一緒に応援することで地域を、さらには日本全体を盛り上げていきたい!という想いでイベントを開催しています。
運営が参加学生団体に向けて事前にプレゼン講座やメンタリングなどのサポートを行うため、学生としては、スキルアップや質の高いピッチを発表するスキルが身につくことも参加するメリットの一つです。
【イベント概要】
日時:6月19日(日)14:00〜17:30
場所:なごのキャンパス
対象団体:名古屋周辺で活動する学生団体、サークル及びチーム
主催:株式会社タスキ
後援:名古屋商工会議所
- 参加企業は最大10万円を各団体に協賛・支援金として分配することができる。
- 学生は5分間の発表とその後の質疑応答の時間で各企業にアピールすることができる。
- イベント終了後に企業と学生が自由に交流できる時間が設けられている。
【魅力】
- 協賛関係を築くことで活動の幅が広がる
- 資料作成やピッチのスキルが向上する
- 多くの企業・学生団体と交流することができる
- 活動資金が得られる
- 他の学生団体の活動を知ることができる
参加企業一覧
なごのキャンパス
なごのキャンパス COO 天野 貴文さま
「ひらく、まぜる、うまれる」
次の100年を育てる学校として、閉校となった旧那古野小学校をリノベーションして生まれたインキュベーション施設です。シェアオフィスや会議室、イベントスペースを併設する名古屋の新しいベンチャーの拠点として運営しています。
株式会社ねじのスーパー大和
株式会社ねじのスーパー大和 代表取締役 木村 亮さま
B to Bにて様々な設備・機械などの金属部品の製造・販売や、ねじ類の販売をしている会社です。「困った時は大和に相談しよう」というご期待に応えられるよう、日々チャレンジを続けています。技術と人で、信頼を結ぶ。そんな会社を目指します。
シンニチ工業株式会社
シンニチ工業株式会社 管理部 部長 鈴木 通之さま
ステンレス・鉄・チタンの大径薄肉鋼管メーカーです。「会社人ではなく、社会人に」、「自ら考え自ら行動しよう」、「完成品を作ろう!-完璧である必要はない-」という3つを心掛け日々働いています。社会のどこでも通じるスキルを身に付け、何が社会に必要か、自社が何をすべきかを考え、不完全でもいいから形にするために挑戦しきる、こんな働き方を目指しています。
株式会社マップクエスト
株式会社マップクエスト 代表取締役 佐藤 亮介さま
地理情報システム(GIS)に特化したシステム開発会社です。時代に合った価値を提供するため研究開発を積極的に行い開発力を磨いています。現在、クラウドに地理空間分析が行えるプラットフォームを構築中です。
碧海信用金庫
碧海信用金庫 コンサルティング営業部 執行役員 竹之内 満さま
安城市に本店を置き愛知県内に76店舗を有する地域に根付いた信用金庫。名古屋市中心部に「御園支店」を構え、名古屋の支援拠点としています。資金調達以外にも本業支援等、お客様に寄り添った様々な支援を展開しています。
株式会社タスキ
株式会社タスキ 代表取締役 種田憲人さま
株式会社タスキは、地域の情報メディアである「TASUKI」を運営し、求人情報やイベントなど、地域の情報を発信しています。
また、地元就職を推進するために、地元企業と学生を学食で繋ぐ、「モグジョブ」を全国50大学で行っています。
各団体の紹介
①Hand in Hand(発表者:宮田 茉於)
Hand in Handは、食品ロス問題の解決を軸に活動している団体です。
「フードロスをなくしたい!」、「捨てる食品を必要な人に届けたい!」という想いで2021年3月より活動を開始しました。主な活動としては、月に3回、困窮する大学生・留学生を対象にフードロスを配布しています。また、配布時のアンケート調査の実施も行っています。
コロナの影響もあり、満足な食事ができずに困っている学生が多くいます。そのような学生がHand in Handの活動によって、大学に通うことを諦めずに学び続けられていることを知り、とても重要な活動だと感じました。今後さらなる活躍に期待したいです。
②わわわ(発表者:梅本 楓)
わわわは、「ふくしをもっとおもしろく!」をビジョンに掲げ、2022年1月から活動を開始した団体です。
当団体としての初めての活動として、6月25日に福祉アイデアコンテストを主催し、その協賛獲得のために学生サミットに参加してくれました。
「わわわ」としては福祉アイデアコンテストを主催し、集まったアイデアの実現を支援するという形で福祉業界に影響を与えていくとのことです。
このように様々なイベント開催や活動で繋がりの「輪」を大きく広げ、今後の福祉業界をさらに明るく照らしていけるようになってもらいたいですね。
③maps(発表者:田口 朋暉)
mapsはイベントというエンターテインメント通して社会課題解決に取り組む楽しさを伝えるために、様々な学生向けのイベントを企画している団体です。
今回、協賛に向けて企画したイベントは流しそうめんでギネスを目指すというものでした。流しそうめんのどこに社会課題があるのかと疑問に思った方が多いのではないでしょうか?この企画が提起する社会課題は放置竹林問題だそうです。高い繁殖能力と成長能力、浅く根を張るため土砂災害が起きやすいという問題があるそうです。
そんな竹を流しそうめんの台として使うことで有効活用し課題意識を持ってもらいたいという想いが込められています。
熱くパワーのある発表でとてもインパクトがありました。
放置竹林問題以外にも様々な社会課題を楽しく学べるイベント開催が楽しみですね。
④Selfhug.(発表者:立松 亜理)
Selfhug.はジェンダー問題や女性のエンパワーメント推進活動に取り組んでいる団体です。
大学での学びの中で、無意識の偏見・差別にとらわれている自分に気づき活動を始めたそうです。
協賛金の使い道としては、生理用品を配布する資金にすることを挙げていました。ただ配布するだけではなく、生理における女性の生きづらさや、生理用品に関する情報などを載せたフライヤーを同封するそうです。フライヤーを同封することでジェンダー問題に関心のない学生が問題意識を持つ“気づきのきっかけ”にしてもらう狙いがあるそうです。
今後は男性に向けてもこれらのジェンダー問題に関心を持ってもらうための企画を考えるそうなので活躍に期待したいです。
⑤株式会社musbun(発表者:五島 里紗)
株式会社musbunは学生で構成された団体で、という社会問題を解決し福祉に関わる全ての人を笑顔にできるよう日々活動しています。
福祉人材不足を解決するために、福祉のアルバイト・インターン・ボランティアなどの募集情報を提供し、学生と福祉をむすぶマッチングサービス『musbun』をリリースしました。
なんと、リリース4カ月で120件以上のマッチングという実績があるそうです!
また、『musbunまなび隊』というwebメディアの運用も開始し、学生が福祉について知るきっかけを多く作りだしています。
学生にとって福祉の仕事について知るきっかけは少ないため『musbun』のようなサービスは学生と福祉施設の両者にとっていいきっかけになると思いました。
福祉業界に興味を持つ学生が増えることに期待したいです。
⑥NexusSquare(発表者:田崎 楓 小林 優花)
NexusSquareは学生間の情報格差をなくし、大学全体の活性化を目的として活動する団体です。
当団体の調べによるとコロナによるコミュニケーション機会の減少により、約4人に1人の大学生が大学に関する困りごとを相談する相手がいないそうです。この問題を解決するために、学内情報共有サービスの開発を進めています。このサービスにはQ&A機能があり、学生生活における困りごとを質問することができ、学年学部問わずいろいろな人からの回答を受け付けできます。
コロナの影響でサークル数自体が減少し、様々な活動も減っています。それによる情報格差がさらに生まれる負のスパイラルを解決し、今後は様々な大学でこのような取り組みが広がるといいですね。
結果
以下のような結果となりました↓
団体名 | 協賛金額 | 協賛企業 |
---|---|---|
学生連盟Hand in Hand | 9万円 | 株式会社ネジのスーパー大和 碧海信用金庫 株式会社タスキ |
わわわ | 3万円 | 株式会社マップクエスト |
maps | 6万円 | なごのキャンパス、シンニチ工業株式会社 |
Selfhug. | 7万円 | なごのキャンパス |
株式会社musbun | 13万円 | シンニチ工業株式会社 碧海信用金庫 株式会社タスキ |
NexusSquare | 14万円 | 株式会社 ねじのスーパー大和 シンニチ工業株式会社 株式会社マップクエスト 碧海信用金庫 株式会社タスキ |
まとめ
参加企業・学生からは「新しいつながりができた」、「マッチングの仕組みがおもしろい」など大変好評をいただくことができました。
イベント終了後の交流会では企業と学生が活発に交流を取り合っていました。
今回得られた協賛関係から今後も長く連携を取り続け、地域活性化に貢献してほしいと思います。
株式会社タスキでは今後も企業と学生のつながりをサポートしていきます!
過去の開催レポートはこちらから↓