2021年11月27日にオープンした(エムキャンパスイースト)の 1 階に、東三河産の蒸留天然フレーバー開発拠点と体感カフェを目的とした新業態 「emCAMPUS CAFE」が7月22日(金)にグランドオープンします。
「emCAMPUS CAFE」は新城市にあるカフェとショップを併設した体験型蒸留施設「奥三河蒸留所」を運営する株式会社ランドによる新規出店。この記事では中部ガス不動産株式会社と株式会社ランドがオープン前に共同発表を行った内容と試飲会の様子をご紹介します。
共同発表では、emCAMPUS CAFEで実現したい「東三河フードバレー構想」 を軸とした新しい食の価値と展開について両社代表より熱いメッセージが語られました。
目次
フードクリエイターの活躍で地域のブランド化を
「emCAMPUSの”em”は”east mikawa”であり、”笑む”でもあるが、”CAMPUS”に込めた想いは”大学のように自分が探究心をもってチャレンジする、ひとりひとりが挑戦していく場所” 」と語るのは中部ガス不動産株式会社 代表取締役社⻑の赤間氏。「新しいものにチャレンジして価値創造する」emCAMPUSを目指すにあたり、自社だけでなくコラボレーションを積極的に行なっているそうです。
共通の想いは「フードクリエイターの発掘・支援から地域のブランド化を進めたい」という理念。単にテナントとして入ってもらうのではなく、想いに賛同かつ相乗効果を生み出したい……そんな時に思い浮かんだ人が奥三河蒸留所を経営する株式会社ランドの阿部社長であり、今回のコラボレーションにつながりました。
内装イメージ
チャレンジ精神のある地域を目指して
続いて「改めて東三河フードバレーとはなんだろうと考えた時に、アメリカのポートランドのような場を豊橋につくろう、地域のためにやろうと決意した」と語るのが株式会社ランド代表取締役の阿部氏。
地域の豊かな素材を地元で売るだけでなく、全国はもちろん世界をも見据えて外へ出していくのが大切。ポートランドのようにアントレプレナーシップを持って「自分ならでは」のものをつくって広げていく気持ちを持ってほしい、と語ります。
「emCAMPUS CAFE」という店名は、株式会社ランドがやるカフェというよりも東三河フードバレーの本拠地であるemCAMPUSで取り組むという意思を込めたネーミング。「カフェ」というイメージに限られない業態で、コラボレーションを通じた新しいチャレンジやワークショップ実施など積極的に取り組むそうです。
組み合わせは無限大!FARMERS PASSIONとコラボレーション
emCAMPUS CAFEでは、東三河の豊かな素材を使って奥三河蒸留所が抽出した天然フレーバーを使ったメニューが提供されます。今回の共同発表では、その中から好みの「味」と「香り」を組み合わせて楽しめるドリンクの試飲会が行われました。
こだわりのコーヒー・クラフトコーラ・チャイのシロップから選んでミネラルウォーターや炭酸水、牛乳で希釈。さらにここへ天然フレーバーを選んで加えることで新しい味わいに。カクテルのように組み合わせを楽しめます。
無類のチャイ好きである筆者は、チャイシロップ×牛乳×ヒノキフレーバーという一杯を試飲。スパイスの香りとはまた違ったフレーバーが新しいおいしさに気づかせてくれました。
こちらのドリンクは豊川市でネパールオーガニックコーヒー農園を展開する「FARMERS PASSION」とのコラボレ ーションで実現。オープン後は東三河産の和紅茶や世界から調達したハーブのドリンクと季節ごとの天然フレーバーを組み合わせて、お気に入りの一杯を見つけることができます。
東三河フードバレー構想について
「フードクリエイターの聖地」をビジョン、「次世代フードクリエイターの人財の発掘と育成を支援し、フードクリエイターの聖地としてのブランド構築と持続可能な地域社会を実現する」をミッションに、世界中からサステナブルで付加価値の高い農業ベンチャーやフードビジネスを行いたい人が集まり、東三河がブランド化し地域住民がシビックプライドを持つようになることを目指した取り組み。
奥三河蒸留所 株式会社ランドについて
1992年創業。世界の一等産地にて水蒸気蒸留の指導から開発輸入、調達を行い、自然素材にこだわった高品質 エッセンシャルオイルの製造・販売を実施。また同社が運営する奥三河の森林資源を活かした蒸留施設「奥三河 蒸留所(愛知県新城市)」では、20種類以上の和製油の製造過程の見学から、クラフト工房やお食事といった体験型の観光施設を展開する。
中部ガス不動産株式会社について
1965年創業の不動産会社。株式会社サーラコーポレーションの連結子会社であり、emCAMPUS EAST 1階にて「emCAMPUS FOOD」を運営。同フロアでは、東三河の豊かな食材を使用した料理や商品を提供するとともに、新しい食の価値を生み出すチャレンジャーの発掘・育成支援などの活動を通じて東三河を食の聖地とする「東三河フードバレー構想」を軸とした活動を推進中。
新しい食の価値と展開を
共同発表の中で株式会社ランドの阿部社長が「なにか行動を起こすことによって出会いが生まれ、なにか新しくできることがある。1社ではなく、いろいろな企業ができることや知恵を持ち寄って行う時代になった。emCAMPUS CAFEのオープンによって、後からも同じように取り組んでくれる企業が生まれてほしい」と語っていたことが印象的でした。
オープンへ向けて着々と準備が進められているemCAMPUS CAFE。天然フレーバーの香りが美味しい食との組み合わせでどれほどの相乗効果をもたらしてくれるのか、とても楽しみです。
emCAMPUS CAFEはemCAMPUS EASTの駅前大通に面する1階にオープン。お隣は東三河で育った植物から作られたバイオメソドロジーブランド「Waphyto(ワフィト)」の旗艦店です。